先日の桂吉弥さんの独演会の最後の演目が「三十石」でした。
その時の印象がとても新鮮だったので、他の演者との聴き比べをしたくなりました。
もともと吉弥さんは上方なので米朝師匠の流儀になります。
もちろん米朝師匠のCDも出ていますから、これを取り寄せて聴いてみました。
「米朝珍品集」というようなけったいな題目ですが、中の解説書に三十石舟や京都伏見の船着場の絵があり、江戸末期当時の情景を頭に描く手助けとなりました。
そしてそのCDの中で、米朝師匠が自分も歳だからいつまでもこの噺をできるわけではない。今のうちに通しで演っておくということを言っていました。所要時間も1時間余というところでしょうか。
米朝師匠の演技は結構力の入ったものです。特に京都見物や船着場での船宿での客のやりとりを丁寧に語っています。確かにこれを1時間続けるというのは相当な体力を消耗することでしょう。また登場人物も多く、大阪弁、京都弁、江戸弁、広島訛りなどを演じ分けるのは非常に難しい根多と言えそうです。
この噺にはストーリーというものはなく、伏見の船着場から夜通しで桂川-淀川を下って大阪までの情景描写の連続です。客や船頭の会話や舟歌、聴き入っていると自分が舟に乗っているような気分になってきます。
語られていた情景は
・大阪からお伊勢詣りの帰り路の2人。これが主人公
・京都見物、京都の橋
・土産の人形買い
・船宿で乗船名簿で偽名の連続
・船宿での飯、船が出るぞー
・乗船
・京都弁の売り子をからかう
・お女中の荷物
・船頭の舟歌
・岸辺の遊女との掛け合い
・女の客の小用に見とれて、船頭川へ転落
・舟歌、向かい舟とのやり取り
・夜明の枚方付近の百姓家から聞こえる藁打ち歌、糸車歌
・客の50両紛失、船頭の機転で盗人取り押さえ
・三十石舟、それは夢の通い路
サゲには落ちらしい落ちはなく、「三十石夢の通い路、これで失礼いたします」という言葉で結んでいました。
一方江戸落語にもあるのです。この「三十石」が。と言ってももともとは上方から持ってきた根多です。
そして何と言っても六代目三遊亭圓生にとどめを差します。これもCDを取り寄せて聴いてみました。
主人公の旅人が江戸っ子の上方見物という想定なので、ここからかなり趣が違います。
それでも江戸落語には珍しいハメモノが入り、さらに下座の前座との舟歌の合唱など、上方の趣向も取り入れていました。
語られている情景は上方のものと半分同じですが、米朝師匠も吉弥さんも語っていなかった場面がありました。
特に船中での情景で、
・主人公の江戸っ子と上方の客とのなぞ掛け問答
・食らわんか舟の撃退
・うどんを食うろくろっ首現わる
そして、サゲは、
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舌三寸喉三寸、どんな美味いもの食っても6寸しか楽しめねえのに、お前は首を長くして楽しめるんだら得だな。いやー良いことは二つはおまへん。薬を飲んだときには長いこと苦うねん。
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でした。
鷲


この噺、先日聴いたばかりなのですが、なかなか着想が面白い。










猫の話をしたら、バランスをとるためにも犬の話も載せましょう。
猫猫猫。今日はこの国民的愛玩動物を愛でる日です。

江戸当時から開運招福の象徴はまねき猫。


先月のちとしゃん亭で柳家三三さんが「王子の狐」を演っていましたので、王子の街を訪ねてみようと思い立ちました。







11月になって東京の秋も真っ盛り。そろそろ冬の到来も感じられるようになりました。
いつか水神の森へ行くと、沢山の野ガラスが群れていた。







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